〇東成エレクトロビームとは?
①受託加工を行っています。
当社は、電子ビームやレーザーという高エネルギービームを使って、お客様からお預かりした製品に様々な加工を行う会社です。
高度な加工技術を用いて、宇宙探査機“はやぶさ2”、人工衛星、ロケット、航空機、世界最高峰のレース用自動車から、パソコン、携帯端末、医療機器等の部品まで、あらゆる産業の”ものづくり”をサポートしています。
②加工装置の販売を行っています。
当社で行う①の受託加工にご満足されたお客様の中には、当社で使用している加工装置と同じようなものを自社に導入したいというご要望もございます。
そこで、当社ではお客様の具体的な「こういう加工をやりたい」というご要望をお伺いし、そのご要望に合致したオーダーメイドの加工装置を導入する事業も行っています。
これが当社のエンジニアリング事業です。
エンジニアリング事業では、導入後の技術指導やアフターサービスも行っています。レーザー装置は、買っただけでは十分に使いこなすことができないからです。
当社は加工業者として長年培ったノウハウをご提供することができますので、単なる加工装置メーカーの「売りっぱなし」ではない、一歩踏み込んだサービスをご提供することができます。
③自社ブランド製品の販売を行っています。
自社ブランドの製品開発・販売も積極的に行っています。
レーザー技術は日進月歩の進化を続けて、その活用範囲もどんどん広がっています。
当社は長年培った加工技術や装置選定ノウハウをもとに、お客様の抱える課題を「レーザーを活用した製品」というカタチにして解決したいと考えています。
製品例としては、レーザーによる金型洗浄装置「イレーザー®/ELASER®」、電気メス洗浄用レーザークリーニング装置、レーザーはんだ付け装置(特許出願中)があります。
〇電子ビーム加工って?レーザ加工って?
電子ビームやレーザーは、従来のアーク溶接(鉄のお面をつけて行う溶接)では不可能な、非常に高品質な性能が要求される製品の加工に使用されます。
電子ビーム・レーザー加工ともに、単に装置があればできるわけでなく、高度な加工技術が必要です。
特に電子ビームは、数十年前にほぼ確立されている技術なので、それを操作するオペレーター(加工技術者)による技能が、加工の品質を大きく左右します。
Q.電子ビーム加工とは?
原子核の周りを回っている電子を束状のビームにして、加工対象物に光速に迫るスピードで衝突させ、その衝突の際に発生する熱エネルギーを利用して加工する方法です。レーザーと異なり、加工は溶接のみとなります。
電子は大気の影響を受けやすい為、真空にする箱(真空チャンバー)の中に製品を入れて行います。
加工の度に真空引きという真空チャンバー内の空気を抜く作業を行わなければならず手間と時間がかかります。
結果として、量産には不向きで、コストも高くなりますが、非常に高品質な溶接を実現します。
Q.レーザー加工とは?
光を集めて加工する方法です。
虫眼鏡で太陽光を集光させて、紙を燃やす原理と同じです。
光なので、真空にしなくとも加工ができ、量産にも対応可能ですが、鏡のような反射する製品に対する加工には不向きです。
電子ビームと異なり、加工のバリエーションが広く、溶接以外の切断や溝加工、穴あけ等も可能です。
〇受賞・表彰歴
今日までに各方面の機関から様々な評価を頂きました。
2002年11月 | 社団法人 日本機械学会 技術業績賞 受賞 |
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2004年10月 | 第一回 「日経ものづくり大賞」 受賞 |
2005年9月 | 第三回 「勇気ある経営大賞 優秀賞」 受賞 |
2006年4月 | 「明日の日本を支える元気なモノづくり中小企業300社」 受賞 |
2006年10月 | IT経営百選 最優秀賞企業 認定 (経済産業省) 受賞 |
2007年11月 | 第二回 「ニッポン新事業創出大賞・企業部門 最優秀賞」 受賞 |
2008年2月 | 中小企業IT経営力大賞 「IT経営実践企業」 認定 (経済産業省) |
2012年11月 | 第十回 「多摩ブルー・グリーン賞 経営部門 優秀賞」 受賞 第十回 「多摩ブルー・グリーン賞 経営部門 特別賞 東京都産業労働局長賞」 受賞 |
2013年1月 | 関東経済産業局施策功労者 表彰 |
2013年11月 | TAMAブランド企業 認定 |
2014年3月 | 多摩未来奨学金の創設に際する寄付に対して感謝状 受賞 |
2016年11月 | 秋の叙勲『旭日双光章』 受章 |
〇共同研究・委託金・補助金研究開発事業
国等の行政機関の研究委託・補助金事業を活用した研究開発も積極的に行っています。
1998年4月 | 「電子機器類製造プロセスの省エネルギー支援計測技術の開発」 製造科学技術センター 委託研究 「熱電変換素子及びモジュールのパシベーションによる 超寿命化高品質化工程の研究」 金属材料技術研究所 委託研究 |
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1999年4月 | 「シリコンベース超精密・微細多層実装基盤への微細スルーホール形成技術の研究開発」 産総研・東京大学 委託研究 「マイクロダイアリシス法マイクロ血糖センサ開発に関する研究調査」 静岡大学 委託研究 |
2000年4月 | 「次世代狭ピッチ電子機器デバイス用多層実装基盤の開発」 産総研・東京大学 委託研究 |
2001年4月 | 「三次元超微細加工技術を利用した波長多重通信対応光学部品の金型及び成型技術」 産総研・姫路工業大学 委託研究 |
2003年4月 | 「金属材料による微小電子機械の一体成型に関する研究」 産総研・東京都立大学 委託研究 |
2006年8月 | 戦略的基盤技術高度化支援事業「迅速かつ効率的な微粒子合成に資する高機能化学合成技術の開発」 |
2007年3月 | 戦略的基盤技術高度化支援事業「超小型部品の鉛フリー実装技術における細密溶接技術の研究開発」 |
2010年9月 | ふくしま産業応援ファンド事業「レーザー光による手術具の先端に付着する炭化物を除去する装置の研究」 |
2013年5月 | ものづくり中小企業・小規模事業者試作開発等支援 【レーザを用いた金属表面塗装剥離装置の試作開発】 |
2013年6月 | 受注型中小製造業競争強化支援事業 【ダイアフラム等の歪低減溶接技術の開発】 |
〇企業間連携
当社は、得意技術を持った地域の中小企業と企業連携を行うことで、相互に提案力強化を図り、また地域経済の発展にも貢献してまいりました。
この取り組みは、平成8年経済産業省中小企業白書において「企業集積・ネットワークを利用し、企業同士の共存、共栄を図るコーディネート企業」として紹介され、国の施策にも大きな影響を与えています。
現在、当社の行う中小企業間のネットワーク作りは、以下のような企業間連携として実現しています。
・「ファイブテックネット」
東京、栃木、福岡、大阪、滋賀にある5社で連携する広域企業連携です。
この連携は国の施策である中小企業新事業活動促進法の”新連携”政策のモデルケースにもなりました。
・「チーム入間」
埼玉県入間市周辺の企業連携です。
最近では、技術PRとして100分の1ミリ単位で製造した約30点の部品を組込んだ、1辺6mmほどのマイクロギアボックスを製作して、テレビ東京「ガイアの夜明け」に取り上げていただきました。
・「TMAN(ティーマン)」
Tokyo Metropolitan Aviation Network(略称「TMAN」)は、世界屈指の高い技術力と実績を誇る東京エリアのものづくり中小企業によって構成されたネットワークです。
TMANには多種多様なプロセスを持った企業が集結しており、「ネットワーク内企業間連携により、多工程発注(一貫生産型発注)要請に応えられる実力企業の集団化」を目指しています。
〇モノづくり、モノがたり
動画とマンガで分かりやすく、当社についてご紹介いただいている東京都のページです。